お見舞い
新型コロナウイルス感染症により多くのお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。また、罹患されている皆さまに心よりお見舞い申しあげます。そして高い感染リスクにさらされながらも、日夜、懸命に治療・対策にあたられている医師や看護師をはじめ医療に従事されている多くの方々に深く敬意と感謝を申し上げます。
札幌組は、全国的な緊急事態宣言を受け、感染拡大防止のため行事等縮小の対策を講じることとなりました。門信徒を含め多くの皆さまにはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申しあげます。
なお、各寺院の詳細な対応につきましては、それぞれの寺院にお問い合わせくださいますよう、お願い申しあげます。
札幌組組長 石堂了正
今月の法話 2026年2月
どの「いのち」も 二番三番なしの 一番ばかり
あるご門徒さんに、身体に障害をお持ちのお子さんがいるご家庭があります。そのお子さんは現在高校教師をしておられます。ご両親曰く「私達はいつまでも生きてはいない。私達がいなくなってもこの子が一人で生きていけるように、社会の一員として生きていけるように」という信念のもと、自立を目指す子育てをしていかれました。小学校に通いだすと近くの友達が家に迎えに来てくれて、お子さんの車いすを押しながら登校してくれました。中学生の時には登山授業があり、「息子に山の頂(いただき)からの絶景を見てほしい」と、息子を背中に担ぎ、級友の助けと共に登山をしました。高校生になると仕事を休んで修学旅行に同行し、温泉では息子さんを抱っこをして大浴場に入りました。旅行の最中、級友たちがフォローしてくれたのは言うまでもありません。こうして周りの支援を受け続け、成長を重ねた息子さんは大学に入り、念願の教師になることが出来たのです。彼は好き好んで障害を持つ身に生まれてきた訳ではありませんし、もちろん前世の報いでもありません。生まれたら結果として障害を持っていたのです。しかし、本人もご家族をその現実を受け入れて、みんなで人生を懸命に生きたのです。なんと尊く素晴らしい事でしょう。
仏説阿弥陀経に「池中蓮華 大如車輪 青色青光 黄色黄光 白色白光」というくだりがあります。阿弥陀如来のおわしますお浄土には池があり、車輪の如く大きな蓮華の花が咲いている。その蓮華達、青色の花は青い光を放ち、黄色い花は黄色の光を放ち、白色の花は白い光を放っている、という事です。どの色が一番綺麗という事ではなく、それぞれがそれぞれに美しくみんな輝いているという世界です。
「私と小鳥と鈴と」
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
障害が無くてもあっても、色が白くても黒くても、男であっても女でも、背が高くても低くてもLGBTQであってもなくても、どのいのちも「二番三番なしの一番ばかり」のいのちです。お釈迦様はそういういのちを「天上天下唯我独尊」と言われました。この世界中で(天上天下)、たった一つのかけがえのない尊いいのち(唯我独尊)という事です。さぁ、たった一度きりの人生。そんな心をいただき、かけがえのないいのちを生きてまいりましょう。
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