お見舞い

この度の九州南部を襲った豪雨災害に際しまして、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げると共に、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 被災された皆さまには、ご心労絶え間なくおられることと思いますが、一日でも早く元の生活を取り戻せるようになることを念じております。

浄土真宗本願寺派札幌組

***********

新型コロナウイルス感染症により多くのお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。また、罹患されている皆さまに心よりお見舞い申しあげます。そして高い感染リスクにさらされながらも、日夜、懸命に治療・対策にあたられている医師や看護師をはじめ医療に従事されている多くの方々に深く敬意と感謝を申し上げます。

札幌組は、全国的な緊急事態宣言を受け、感染拡大防止のため行事等縮小の対策を講じることとなりました。門信徒を含め多くの皆さまにはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申しあげます。

なお、各寺院の詳細な対応につきましては、それぞれの寺院にお問い合わせくださいますよう、お願い申しあげます。

                         

札幌組組長 石堂了正

今月の法話 2020年11月

日々の生業に 追われ 色あせていく わが心

 今年は新型コロナウイルスの影響で「STAY HOME(ステイホーム)」が求められる日々を過ごしています。今から15年前、2005年6月アメリカスタンフォード大学の卒業式でアップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズ(1955-2011)が卒業生を前にスピーチされました。その様子はYou Tubeでもご覧になることができます。

 ジョブズは「毎日を今日が人生最後の日だと思って生きよう。今日が人生最後の日だと思えば、重要な決断をする時に大きな自信となります。周囲からの期待、プライド、失敗や恥をかくことへの恐怖は、死に直面すると消え去り、真に重要なものだけが残ります。死を覚悟して生きていれば、何かを失う気がするという心配をせずに済みます。私たちの時間は限られています。無駄に他人の人生を生きないこと。他人の雑音で心の声が掻き消されないようにして下さい。そして最も大事なことは自分の直感にしたがう勇気を持つことです。心や直感は私たちが本当に何になりたいのかすでに知っています。」とスピーチの後半で言っています。死を覚悟すると、残り時間が限られている実感が生まれ、同時に時間があまりないからこそ、前を向いて思いっきり生きようというエネルギーが湧き、そして自分のやりたいことをやるチャレンジ精神が生まれます。宗祖親鸞聖人は9歳から29歳まで比叡山にてこの世での悟りを求めて学問を修められ、厳しい修行をされました。しかしながら自力の教えでは悟りに至ることができませんでした。「生死いづべき道」を求めて自分の心と直感を信じて下山し法然上人の元へ行かれ専修念仏の教えに出遇われ、雑行を棄てて本願に帰されました。

 ジョブズはスピーチの一番最後にスタンフォード大学の卒業生に向かって「STAY HUNGRY、STAY FOOLISH(ハングリーであれ、愚かであれ)」と述べています。「STAY HOME」は家にとどまるという意味でしたよね。つまりSTAYとは「とどまる、居続ける」という意味です。大学を卒業してからも何かを求めてハングリー精神を持ち、愚かであり続けなさいとメッセージを送っています。親鸞聖人は『教行信証』を著述の際、各巻にご自身の名前を「愚禿釋親鸞」と記されています。親鸞聖人は、生涯にわたり「生死いづべき道」を求め続け、常にご自身のありのままの姿を顧み、阿弥陀様におまかせしお念仏を申される人生を歩まれました。

愚者のよろこび

阿弥陀如来は、「必ず救う、われにまかせよ」とよびかけておられる。そのよび声を通して、確かな救いのなかにあることをよろこぶとともに、ありのままの私の姿を、知らせていただく。
如来の光に照らされて見えてきた私の姿は、煩悩に満ちみちた迷いの凡夫であった。確かなものなど何一つ持ち得ない愚かな私であったと気づかされる。
親鸞聖人は、法然聖人より、
愚者になりて往生す
との言葉をうけたまわり、感慨をもってお手紙の中に記された。
このような私だからこそ、救わずにはおれないと、如来は限りない大悲を注いでおられる。この深き恵みをよろこばせていただくより他はない。
『拝読 浄土真宗のみ教え』より

この法話を印刷する(PDFを表示します)
PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Reader(無料)が必要です。ダウンロード

法話バックナンバー