お見舞い

新型コロナウイルス感染症により多くのお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。また、罹患されている皆さまに心よりお見舞い申しあげます。そして高い感染リスクにさらされながらも、日夜、懸命に治療・対策にあたられている医師や看護師をはじめ医療に従事されている多くの方々に深く敬意と感謝を申し上げます。

札幌組は、全国的な緊急事態宣言を受け、感染拡大防止のため行事等縮小の対策を講じることとなりました。門信徒を含め多くの皆さまにはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申しあげます。

なお、各寺院の詳細な対応につきましては、それぞれの寺院にお問い合わせくださいますよう、お願い申しあげます。

札幌組組長 石堂了正

今月の法話 2021年8月

無明の世を照らす 清浄の光 一人ひとりの いのち輝く

 一年で一番暑い季節がやってきました。熱中症に気を付けながらお過ごしいただきたいと思います。
 さて皆さんは雅楽の演奏を生で聞いたことはありますか。雅楽というと神社で演奏されているイメージがありますがお寺でも演奏することがあります。例えば京都の西本願寺では、宗祖親鸞聖人御正忌報恩講で午前と午後に行われる法要の際、全国から演奏する資格を持った僧侶が集い、雅楽を演奏します。また皆さんのお手次のお寺でも住職継職法要などの大きな法要の際に雅楽演奏が行われることがあります。
 雅楽の管楽器は篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)・笙(しょう)の3種類があります。篳篥は、リード楽器で、楽器そのものは小さいにもかかわらずとても大きな音で出て、主旋律を演奏します。その音の迫力から大地の叫びを表しているとも言われます。次に龍笛は、横笛ともいい雅楽演奏の初めは龍笛が独奏をして曲を導いていき、まるで天を舞う天人のようなメロディーを奏でます。そして笙は、和音を奏でる楽器であり、一つの楽器から様々な音が出てきます。その神秘的な音色はまるで雨上がりの天空の雲のすき間から太陽の光が地上に差し込むような荘厳さを持っています。篳篥・龍笛・笙の3つの楽器はそれぞれ全く異なる音を奏でますが、それが一つになるととても厳かな音色になります。まだ雅楽を一度も生で聴いたことがないかたは是非聴いてもらいたいです。
 親鸞聖人の書かれた『浄土和讃』のなかに

「清風宝樹をふくときは
 いつつの音声いだしつつ
 宮商和して自然なり
 清浄薫を礼すべし」
     『注釈版聖典』P563

(現代語訳)七種の宝石で輝く浄土の樹々の林を清らかな風がそよぐとき、高さの異なった五つの音階が流れ出て、共鳴するはずのない不協和音でさえ自然に響き合って妙なる和音を奏でます。また、その風は音色とともに清らかな匂いも運んできます。清らかで澄みきった香気が漂う阿弥陀仏を敬い尊ぶべきであります。

とあります。お浄土では、この世で不協和音となる音と音とが調和し、響き合っている世界であるとお示しくださっています。一つひとつの音が輝く世界、そしてそれぞれが響き合う世界がお浄土です。

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