今月の法話 平成29年1月

「生まれたこと」が生きる意味

新年明けましておめでとうございます。今年も正信会カレンダー法語解説をよろしくお願い致します。

年末年始は家でテレビを見ながらゆっくり過ごされる方も多いと思います。年末にNHKで『プラネットアース』という番組が放送されていました。動物たちが多くの天敵や過酷な環境に立ち向かい餌を探し求めて必死に生きている様子、厳しい環境の中で子孫を残そうとする様子が映し出されていました。

お釈迦様は今から約2500年前に悟りを開かれ目覚めた者を意味する「仏陀」となられました。お釈迦様が説かれた『仏説無量寿経』というお経の中には「見老病死 悟世非常」という言葉があります。「老・病・死のありさまを見て、世の無常を悟る」という意味です。『仏説無量寿経』には思い通りにならない現実に苦しみながら生きているあらゆる人を念仏一つで救おうと誓われた、阿弥陀如来の本願の教えが説かれています。「必ずあなたを救いとる」という阿弥陀如来の本願の教えは、時代を貫き空間を超えて様々なことで苦しみながら今を生きているこの「私」に向けられたものです。

自然界の中を必死に生きている動物の中に自らが老い、病気になり、いつか必ず死ぬということを自覚しながら生きている動物はいないでしょう。仏教の教えを聞くことが出来るのは私たち人間だけです。人間だけが月日の経過とともに自らが老い、病になり、いつか必ず死ぬことを自覚しながら生きていくことができます。どうにもならない「生老病死」という人生の現実に向き合い、「南無阿弥陀仏」を拠り所としながら今年もお寺にお参りしてお聴聞いたしましょう。

合掌


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