今月の法話 平成28年8月

人は幸せになるために生きている 思いやりの心と平和を育もう

今年3月に囲碁の世界で衝撃的な出来事が起こりました。世界で最も強い棋士の一人、韓国のイセドル九段がディープマインド社の開発した人工知能「アルファ碁」に敗れました。5戦のうち人工知能「アルファ碁」が4勝しました。囲碁の世界においては、コンピューターが人間に勝てるようになるには、まだ10年先になるであろうと言われていたのに、圧倒的な強さで人工知能が勝利しました。今後、私たちの生活には人工知能が生活のありとあらゆる場面で関わってきます。4年後の東京オリンピックでは、車の自動運転が実現されていると言われています。また、人工知能の画像診断の進歩により初期の段階でガンなどの病気が発見できるようになります。人工知能は日々進化し、人間にしかないと思われていた「直感」や「ひらめき」というものを備えたものに進化してきています。解決が困難だと思われた問題も人工知能によって解決が早まるかもしれません。私たちの未来はその人工知能に大きく影響を受ける社会になっていると想像されます。


しかしながら人工知能がいくら発達しても、人間が抱える死の問題や何のために生きるのか、人間とは何か、どこに向かって生きているのかという生命の根源的な問題が解決できるかどうかはわかりません。コンピューターはどれだけ進歩しても人間が感じる苦しみや痛み悩み、悲しみ喜びを味わうことが出来ません。人間という限りある命をいただいて生きているからこそ「今」が、この「命」がとても尊いのです。


今までの人生を振り返ってみて、たくさん笑ったこと、たくさん泣いたこと、たくさん悩んだこと、たくさん怒ったこと、それら全てが人間として生まれてきたからこそ味わうことが出来ます。限られた人生の中で、人として生まれた喜び、真実の教えに出遇えた喜びを噛みしめながら毎日を過ごしたいものです。


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