今月の法話 平成28年6月

愛は自己中心の心 慈悲は他者中心の心

北海道では運動会の季節を迎えます。みなさんのご家庭には運動会の様子を撮影したホームビデオはありますか?お時間がある時に久しぶりにご覧になって下さい。親が撮影する我が子の運動会のビデオではきっと二つの特徴があることに気が付かれると思います。

まず一つ目の特徴は、我が子が画面中心に絶えず映っているということです。足が早い遅い関係なく我が子が画面の中心です。オリンピックではどうでしょうか?タイムの悪い選手はテレビにはあまり映りません。しかし親が撮影する運動会のビデオでは足が早い遅い関係なく我が子だけを中心に撮影しているのです。

二つ目の特徴は、我が子の名前を必死に叫びながら撮影していることです。玉入れやダンスなどの団体競技では、我が子のまわりにも沢山の子供がいます。そういった場合、親は我が子の名前を大声で叫び応援しながら撮影しています。運動会では、どんなに沢山の子供がいても我が子の姿を一瞬たりとも見逃さないという気持ちで応援している親の姿があります。無条件で一方通行、我が子に向けられる親心、小さきながらも慈悲の心がそこにはあります。

「小慈小悲もなき身にて 有情利益はおもふまじ
 如来の願船いまさずは 苦海をいかでかわたるべき」

『正像末和讃』

私たち凡夫の慈悲の心は阿弥陀様に比べればあまりにも小さく限られたものです。しかしそんな小さく限られたものであっても、我が子のことを思う親の姿を運動会を撮影したビデオで見ることができます。


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