数日前から居間兼書斎で使用している石油ストーブの調子がおかしい。点火のスイッチを入れても、着火ミスのサインが出て、一回では点火しなくなった。二回から三回スイッチを入れ直して、やっと運転開始の状態であった。
もう十六年も使用しているストーブなので、流石に調子が悪くなってきたのかなと思いながらも、まだ暫くは大丈夫だろうと高をくくっていた。
ところが、今朝早くから、とうとう何度スイッチを入れても着火しなくなってしまった。
ついに壊れてしまったか、冬本番に突入してきたというときに、困ったものだ。買い換えなければと思いながら、ふと昔のことを思いだした。
筆者の幼い頃は、まず薪ストーブ。それから、石炭を燃やすルンペンストーブ(今でもこの名称で売られています)を我が家では使用していた。家族で助け合いながら、このストーブに石炭を入れ、次に燃やす準備をしたものだったが、幼い身には石炭とこのストーブが重かった。
この石炭を燃やすストーブは、燃え終われば煙突からストーブごと取り外し、石炭を入れ直しておいたストーブをまた煙突に付け替える。はずしたストーブは冷えたら灰を捨て、石炭を入れ直して、次の取替え用にするものだ。
付け替えたストーブのなかなか着火しない石炭に、どうすれば火が付きやすいか、色々と工夫をして着火させ、その後もままならない火力の調節を下にある小窓の開閉でしたものだが、暖かさは抜群であった。
このような状況だったから、もちろん暖房器具は居間に一つ。他の部屋は何処に行っても寒いから、自ずと家族がそこに集まって来る。そうすると、そこには、いつしか始まる家族の団欒があった。
他愛の無いことを話題にしながらも、その中に、人生訓・生活の知恵などが語られ、そして、家族での遊びがあったように思う。


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