「私」と「あなた」は、個々が自己として意識する存在であり、何処までも、「私」は「私」であり、「あなた」は「あなた」であります。
これは我執によって、凡夫である限り、決して変わることのない私の中の区別としてあり続けるものです。
そこから、自身の都合において、仲間を作り、また、敵を作りして生きています。
このように自と他を区別して、何処までもその思いから離れることのできない私たちですが、そんな私たちに、いえ、そういう私たちだからこそ、平等に「阿弥陀仏の願い」がかけられています。
その「阿弥陀仏の願い」とは、自と他の区別の中で、敵・味方を作り、互いに苦しめ合い迷い続ける凡夫に、真実の心を与え、念仏申す身にして必ず救うという、阿弥陀仏の働きです。
この働きによって、念仏を喜び、念仏を申す人生を歩む人を念仏者といい、この念仏申して同じ信心に生きる喜びを一つにした者同士を御同朋といいます。
これが、念仏者の集まりである真宗教団が同朋教団ともいわれる所以です。
そして、念仏申して生きるということは、私たちは阿弥陀仏から平等に願われている命として、「私」と「あなた」は平等な存在であることが知らされることでもあります。
念仏を喜ぶ身になっても、凡夫である私たちにとって、「私」と「あなた」は、何処までも区別のある存在に変わりはありません。
しかし、区別ある「あなた」も「私」も、阿弥陀仏から願いをかけられている尊い命でしたと、お互いを認め合い、敬い尊重し合う平等心が育まれてきます。


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