私たちの幸福感はどういうものでしょう?「思い通りに生きること」と答える方も多いのではないでしょうか。
ところで、知人にこういう方がいます。彼は若い頃から、ある職業に就きたいといっていました。その思いかなって、大学卒業と同時に、その希望の職に就き、燃える思いでスタートを切りました。
ところが、いざ入社してみると上司と意見が合わない、取引先とうまくいかない。そういう苦しみを抱えながらも、何とか我慢をしながらやってきましたが、今度は企業同士の合併で吸収される側となり、その苦労からとうとう身体を壊してしまいました。
せっかく思い通りの仕事に就き、自分の力を発揮して、順風満帆な人生を送れるはずだったのに、苦しいことばかり。
なぜこうなったのだ。自分の人生はこんなはずではなかったと、彼はいいます。
しかし、このような思いをしている人は、彼だけではなく、多くの人が大なり小なり抱えている思いではないですか。
私たちの人生は決して思い通りになるものではありません。それどころか、思い通りにならないのが、私たちの人生の真実なる姿です。それを思い通りに行かせようとするところに苦しみが生まれます。
そもそも、仏教の出発点は、「私たちの人生は苦である」ということにあります。
苦しみの人生でありながら、そう思わずに生きる私たちに、本当の姿を知らせて、その苦しみの中に終わらせはしません。本当の安らかな世界に生まれさせますと、常に働いて下さる如来様がいらっしゃるのです。
思い通りにならないのが私の人生なのだ。そう知らされて生かされたならば、苦しみの受け取り方も違うものとなるでしょう


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