浄土真宗のみ教えに遇う私たちにとって、「浄土」は阿弥陀仏のお悟りの世界であり、この「浄土」に生まれさせて頂き、お悟りを開かせて頂く世界なのです。
ところで、皆さんはこの「浄土」という言葉だけを聞くと、どのような世界と思われるでしょうか。
「浄土」をどこか遠くに在って、願い事が何でも叶う世界のように思っている人もいます。また、何か空想の世界のように考えている人もいるようです。しかし、これはとんでもない「浄土」の理解です。
『仏説阿弥陀経』に、「浄土」(この経では「極楽」と表現されています)は、ここより西へ十万億の仏土を過ぎたところ(私たちには想像もできない遠いかなた)にある世界と説かれています。これは「浄土」が悟りの世界であり、絶対的な智慧の領域であることから、私たちにはどうあっても知ることのできない世界という意味でこのように説かれているのです。
 確かに「浄土」は、私たちには決して知ることのできない世界ではありますが、それと同時に、私たちをその「浄土」に必ず生まれさせずにはおかないと、働き続けている世界でもあるのです。
この救済の働きが、常に私たちを呼んで下さっている「南無阿弥陀仏」という名のりなのです。この名のりを聞くことによって、私たちは「浄土」の救済の働きを知ることができます。
これを思うとき、「浄土」は決して遠いかなたの存在ではなくて、この私に常に影となり日向となって働いて下さっている、身近な存在であることに気付かされます。


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